平成30年度「こどもの館劇団」ワークショップによせて
コウより残しておきたいことがあり、この場をお借りします
コウが初めてこのワークショップに参加したのは、中学一年生の時でした
本番のあの日、如月小春氏の『楽しもう!!』と言う言葉をものすごい緊張で聞いたことを昨日のことのように思い出します
練習中に上手く出来ず、照れくさくて、悔しくて、ボソッとよろしくない言葉を出したこと
如月氏が、大人に稽古をつけている様子を見て、その変化と仕上がりにびっくりして、感動して涙が溢れてきたこと
今思い出すと、恥ずかしいことも言っていたような・・・
思い出いっぱいの夏でした
そのあとも何度か参加し、大人と呼ばれる歳になり、このワークショップが建築家の安藤忠雄氏と当時の兵庫県知事から持ち込まれ、当初一年で終わる予定のものが、五ヵ年計画になった事を知りました
それは、如月氏の『ここで得たものをそれぞれの場所で活かして欲しい』という想いもあり、さらに延びることになりました
忙しさもあり、なかなか顔を出すことも出来なかったけれど、顔を出せば『久しぶり!よく来てくれたね!』と屈託のない笑顔で
迎えてくれ、『ここをいつどんな時に戻ってきたときにも温かく迎えられる場所にしたい』と言ってくれたことに嬉しく感じたことを思い出します
そして結婚し、子供が産まれ、しばらく離れていた館
久しぶりに顔を出し、本番で仲間と顔を合わせ、『自分たちの子供を参加させられたらいいね』と言葉を交わしました
今年、それが現実となりました
数年前から参加することを考えていた次男
親である私は、少しも知りませんでした
去年初めて、サポーターズみんなの前でハッキリと自分の意見を言ったことに驚き、彼の成長を感じました
さらに、今年ワークショップが始まり、見る度に良くなっていく彼に、嫉妬と尊敬を感じました
親の贔屓目かも知れません
しかし、同じ歳だった私と比べると、真っ直ぐで純粋な彼の吸収力、表現力はとても素晴らしい
そして、私も同じ舞台に立たせてもらうことになりました
参加出来る日数も少ない中、みんなに迷惑をかけるだろうと不安もあり、申し訳ない気持ちがありました
実際、かなりの迷惑をかけたし、不安にもさせたことと思います
それでもわが子と同じ舞台に立つという奇跡を起こさせてくれたサポーターズのみんな、送り出してくれた家族、職場、こどもの学校関係、館職員の皆様、そして、このワークショップに出逢わせてくれた如月氏、NOISE、先輩たち、何より親に感謝の気持ちでいっぱいです
本当に本当にありがとうございました!